ひだりのメモ帳

組織デザイン/沼上幹

a0011031_22195521.jpg組織デザインを読了。

大学教授さんが書いたものだからなのか、組織論が体系的にやや教科書っぽくまとめられている。
でも比較的読みやすい。

印象に残っているのは”官僚制”が本来悪いものではない、
ということと"マトリクス組織"はまず上手くいかない、ということ。

以下、自分用メモ。

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・組織と呼ばれるものの特徴は"分業"と"協調"の二つ
  分業:役割を分けることで専門性を発揮など、メリットを追及
  協調:分業の一部を担っている人の活動が、あたかも1つの全体であるように動く

・組織の基本形いろいろ
  機能別組織  :研究開発部門・生産部門・販売部門といったように機能別に組織が分割されている
            それぞれ1つずつでは存続しえない
  事業部制組織:個々の組織ユニットが自立的に存続できるように分割する
            製品・市場分野別や地域別に会社を分割する
  マトリクス組織:組織を分割する際の軸を複数にした組織
            事業部長と機能部門部長を両方置くイメージ

・分業のタイプいろいろ
  垂直分業:"考えるタスク"と"実行するタスク"に分割する
  水平分業:"考えるタスク"と"実行するタスク"を分離することなく、仕事の流れに沿って分業が行われる
    機能別分業 :機能に応じてタスクを分割し、最終的に足し算して全体をくみ上げる
    並行分業  :複数人が同じ作業を並行して行う

・働く人の意欲低下(分業がもたらすデメリット)への対処法
  ①分業の程度を緩和すること(職務充実・職務拡大)
  ②ローテーション・人事異動を行う
  ③アルバイト等の短期雇用を活用する

・決められた作業を決められたとおりに遂行する標準化と、ヒエラルキーによる裁定を組み合わせたものを本来は「官僚制」と呼ぶ。本来、合理的な組織の基本形。

・ゼネラリストというのは何も出来ない人を言うのではなく、何でも出来る人のことを言う

・先頭の工程から最終工程にかけてフラットに生産能力をバランスさせるのではなく、尻上がりバランスさせる

・ボトルネック工程のムダの削減
  ボトルネック工程の1分のムダは、全体の1分のムダになる。
  ①遊休時間の削減(ボトルネック工程が常に稼動し続けるように。)
  ②ムダな加工の削減(ボトルネック工程ではムダな作業が一切発生しないように。)
  ③古い機械や外注の活用
  ④段取替え時間の短縮

・非ボトルネック工程のムダの削減
  フル稼働や生産力増大は不要。遊休時間を有効に使うことを考える。
  ①メンテナンスと研究・教育
  ②バッチサイズを小さくする

・バッチサイズを小さくすることにより、在庫が少なくなる&改善が早くできる

・自立的に動ける組織には調整作業をまかせ、ヒエラルキー自体は極めて単純でOK

・以下のような条件下では管理の幅が狭くなり、フラットな組織は作りづらい
  ①例外の数が多い
  ②例外の分析が難しい
  ③例外にかける資源が少ない

・機能別組織と事業部制組織では最高意思決定者が意思決定を行い、それが現場に伝わるまでに必要になるコミュニケーションの数が異なる。事業部制組織の方が少ないコミュニケーションで意思決定を行うことが可能。

・標準化とヒエラルキーの構築という基本モデル以外の措置が、情報処理負荷軽減の措置と情報処理能力拡充の措置の二つ。(「情報処理」とは標準化ではムリな例外的な事態)
  情報処理負荷軽減:環境マネジメント、スラック資源の創設
  情報処理能力拡充:情報技術への投資、水平関係の設置

・マトリクス組織が上手くいかないのは、2人のボスの間で嫉妬が発生しやすいため
 どちらの人が尊敬されているかが明確に表れてしまう。

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by lef_hidari | 2013-01-15 21:53 | Book